2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

クローネンバーグ ヒストリーオブバイオレンス

近作だと「紀子の食卓」とか「レイクサイドマーダーケース」とかに近い感じか。 狂気を孕みつつもそれを何とか抑え込んで家族という制度に回帰していく、っていう。 主演俳優がトムからジョーイへの人格の変化が一目でわかる演技をしていたのには唸らされた…

桂正和 電影少女 ビデオガール

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ、って感じ。傷口に塩!

深沢七郎 生きているのはひまつぶし 

内容は薄かったがジャケがあまりに秀逸だったため買ってしまった。 深沢先生は、人類滅亡教という宗教を造っていたらしい。さすが。 それにしても、これもヴォネガットのボコノン教に実に良く似ている。俺の行き着くところは、明るいニヒリズムに裏打ちされ…

志の輔 メルシーひな祭り

新作落語。異文化理解にまつわる誤解をテーマにした作品である。フランス人に日本の文化を伝えることの難しさが戯画的な比喩を交えつつコミカルに語られる。明らかにその背後には、落語という伝統芸能を次世代に伝えることの難しさへの、志の輔師匠の意識が…

おナルが対談で言ってたが躁病ナンセンス文化っていい言葉かも。タモリのオールナイトのつぎはぎラジオを全部聴いた。死父を読んでいるときの感覚と似たもんを感じた。まあ色々な広告やらメディアで用いられる言葉のサンプリングって要素があるんだから当た…

鈴木則文 女番長ブルース 牝蜂の逆襲

池玲子様主演のPV映画。 エロと任侠とアクション、という滅茶苦茶な取り合わせがなぜか絶妙にはまっている、という奇跡のような映画だった。 生命力とユーモアに溢れた明るいエロ映画に敵うものなどない、ということを再確認。

鈴木則文 ドカベン

柔道編かよ!っていう、ね。 冒頭に漫画のネタが出てきて、ラストでは水島御大が登場という展開は、もはや完全に山田を実在の人物だと勘違いしているようにしか見えない水島氏のイカレっぷりを彷彿とさせるメタフィクションぶりだった。(御大はダイエーが初…

ドナルド・バーセルミ 死父

今村昌平 人類学入門

ユリイカ菊地ナル特集 TOKION菊地ナル特集 

江戸川乱歩 D坂の殺人事件 鏡地獄 芋虫 人間椅子

芋虫と人間椅子はよかった。探偵小説なら自分にも書けるかもなーなどとどうでもいいことを考えつつ読んだ。 まあ書くなら石井輝男ブコウスキー系統の事件もロクに起きず犯人も誰か分からず、とりあえず事件を追うという形でなんとか話は転がっていく、という…

躁。 香水つけたい 運動する 痩せる モテる ミクシイのおんなこらしくなりたいコミュのムダ毛がらみのスレがやばすぎる 毒イチゴ掲示板に書き込んでる色キチガイ女達もやばすぎる ・時間と金に余裕が出来たら読みたい本 部分と全体(ハイゼンベルグ) 愛する…

ヴィンセント・ギャロ バッファロー66

ギャロがボウリングの球に指を突っ込むまでとウェンディが上着を脱ぐまでを交互に撮ったシーンとかギャロの実家のリビングの机やらウェンディの車やらを前後左右四箇所のカメラから入れ替わり立ちかわり捉えるシーンとか回想シーンに飛ぶときに小さな画面が…

鈴木則文 聖獣学園

舞台が教会、ってだけで、よくある尼寺ものと似た展開。結局は欲求不満で〜、みたいな。男って馬鹿だなーと思わされる。改めて。

鈴木則文 エロ将軍と十二人の愛妾

なんやかんやで細部にわたるまで手が行き届いており、よく出来ている。 外人や老人がらみの反則ネタも使い方が上手い。 しかし、とにかくバイタリティーが違うというか、映画から生命力がほとばしっている感じがする。この頃のこの手の映画というのは。終盤…

キム・ギドク 魚と寝る女

相変わらずの、人間の暗部、恥部を徹底して描きつくす執念には頭が下がる。 うんことおしっこのシーンをしつこく入れていたあたりと、魚を殺すシーンを必要以上に見せておいてから、人間に対して釣り針を使っていく、というコントラストがよかった。 喉やら…

高田純次 適当論

好き放題言いつつも不快感は与えない、という匙加減が重要。 傍若無人とは取られないレベルの適当さ加減に上手く落とし込むバランス感覚を養っていきたい。

エロと想像力 なぜ着エロやイメージビデオといったジャンルが、AVのサブジャンルとして機能し得るのか。なぜイメクラやらオナクラやらSMクラブなんかが、風俗産業の中にあって確固たる位置を築いているのか。岸田秀が言うように「人間とは本能が壊れた動…

ザ・リンガー

ファレリー兄弟が製作で参加。例によってお友達の障害者が多数出演。ジャッカスのジョニー・ナックスビル主演。主人公が金儲けのために知的障害者を装ってスペシャル・オリンピックに出場する、という不謹慎すれすれのストーリー。とにかく細部のバランス感…

中平卓馬展 シュウゴアーツ 12日まで

漫画太郎 ピエール瀧 樹海少年ZOO一 1〜5

「物語」の最終形態という感すら抱かせる充実作。 中原がページ稼ぎのためにムダな文を書き散らす、というのをよくやるが、それをさらにラディカルにした感じというか。巻ごとに全然話変わってるし、相互に特につながりのない話が、おそらくはあんまり他に思…

浅野いにお ソラニン

ゴミ。説得力の欠片もない。

菊池成孔ネット記事

CDは株券ではない オレンジレンジを絶賛している、ってのが一番印象的か。二曲からパクっていて、それらが相互に何の関係もない曲の単に好きな部分を盗んでるだけ、ってのが今日的なのでは、という指摘には納得。オマージュと言われるような、文脈重視の盗…

澁澤龍彦 エロスの解剖

人間のエロとは畢竟想像力の問題である、との主張が感じられる一冊。貞操帯の分析に始まり、ライヒの理論やら、SMやら、ネクロフィリアやらに飛んで、終盤ではエロ文学、玩具、最後にはマンドラゴラの分析、という構成が示唆的なんじゃないか。

寺山修司 さかしま恋愛講座 青女論

薄くて読みやすい本。女性の読者を想定してのことだとしたらそれこそ女性差別のような気もするがどうだろう。「幸福とは、幸福を探すことである」ルナール これはいい言葉だった。 寺山の、「幸福は歴史のなかの偶然的な要素を、想像力によって組織してゆく…

橋本治 恋愛論

分裂症気味の文体が好み。例え話のトビっぷりなんかはペギオっぽいかも。躁っぽさは菊池ナルに通ずる部分があるかも。とにかく読んでいて笑える、ユーモアに満ちている、というのがいい。かなりの量の本を出しているみたいなので、とりあえず「桃尻娘」と江…

旅行行ってきた舞州ゴミ処理場 芦屋 西成 飛田新地 南禅寺 哲学の道 天下一品本店ツーリズムについて 所謂ガイドに沿って名所を巡る、という形での旅行に対する嫌悪感があり、昔からあまり旅行は好きではなかった。修学旅行が楽しかったという記憶はないし、…