2007-05-23 黒沢清 回路 cinema 現代の生きづらさうんぬんみたいなストーリーはどうでもよかったが、やはり撮り方は見事。そのカメラ位置からはじまってこう移動するのか、といちいち感心させられるシーンが多かった。カメラ内の人や物の動きと、カメラの動きのシンクロぶりなんかも気になった。相米ばりの横移動シーンもあった。そういえば。 例によって女性が異様に美しく映る黒沢マジックも炸裂、全くタイプではない小雪が綺麗すぎて映画の筋を追うのを忘れたり。麻生久美子といい小雪といい、劇中で常にノースリーブ、というのも非常に素晴らしい演出だった。