フォルカー・シュレンドルフ ブリキの太鼓

大人は大概セックスのことと戦争のことばっかり考えている馬鹿な人達だ。だから僕は成長を止めた。とにかくブリキの太鼓を叩き続けた。やがて時は流れ戦争は終わり、親は二人とも死んで僕は孤児になった。いつの間にか僕は21歳になっていた。僕は父の墓に太鼓を投げ捨て、成長をはじめる覚悟を決めた。

現実の僕はもう22歳だ。そしてまだ太鼓を叩き続けている。