2007-05-28から1日間の記事一覧

深沢七郎 笛吹川

誰かが言ってるかもしれないが、ちょっと「百年の孤独」に似ているところがあるように思った。笛吹川は架空の土地ではないし、「百年の孤独」のように何世代にも渡って一族の興亡を描く、という形式をとっているわけでもないが、無駄な形容を一切せず、淡々…

コンドームの普及こそ最大の罪なのかもしれない。 あんなもんがあるから恋愛などという厄介な観念が必要となってくるのだ。おそらく。 今日接した二作品にもあからさまに出ていたし、古事記や創世記なんかの書かれ方を考えてみても明らかなことだが、人間の…

フォルカー・シュレンドルフ ブリキの太鼓

大人は大概セックスのことと戦争のことばっかり考えている馬鹿な人達だ。だから僕は成長を止めた。とにかくブリキの太鼓を叩き続けた。やがて時は流れ戦争は終わり、親は二人とも死んで僕は孤児になった。いつの間にか僕は21歳になっていた。僕は父の墓に…