ヒエロニムス・ボス

地獄の事細かな描写が非常にグロテスクで、また奇妙な魅力を発していた。
敬虔なクリスチャンであるがゆえに、天国を描くだけでなく地獄をもきっちりと描ききらねばならないのだ、というオブセッションが働いていたとしか思えない、シュールレアリスティックな地獄の怪物の造形など、作者の狂気が随所に感じられて面白かった。