いましろたかし デメキング

私小説的漫画からエンターテイメントへの転換を図った橋渡し的作品らしい。
途中まではうまく読者を引っ張れているのに、行き当たりばったりで進めたために終盤で伏線が回収しきれず破綻する、という点で、巻末に解説を書いている浦沢直樹近作と似た部分があるかもしれない。
周辺情報抜きに単純に一作品としてみると、やはり失敗作だと思う。前半はいいんだけど、主人公が上京してからの展開がどうもいまいちだった。