2006-11-23から1日間の記事一覧

ジャ・ジャンクー 青の稲妻

19歳の貧乏な男二人の青春を描いた作品。三峡好人とは対照的に、手持ちカメラを使った、対象に寄り添うようなショットが多くを占めていた。手ブレしながらも手持ちカメラで撮ることで、ある種ドキュメンタリー的な空気を出すと言う手法は、最近だとダルデン…

ジャ・ジャンクー 三峡好人 Still Life

フィルメックス映画祭オープニングイベントにて鑑賞。公開はまだ先らしい。 久々に新作映画を観て興奮した。現代の中国でしか撮り得ない映画。 ほとんどのシーンが固定カメラの長廻しで撮影されていた。

ボルヘス 伝奇集

ちょっとインテリすぎる感じは否めないが、小説で新しい表現をしようとしたら、こういう方向性ぐらいしかないんだろうな、という部分を的確に突いているとは思う。 多くの作品において、偽書も含めた大量の書物へのリファレンスを数多く示すことで、一編の長…

豊田利晃 9SOULS

ポルノスター以上の出来。空中庭園は未見だが、個人的には今まで観た彼の作品の中では最高傑作だと思う。監督自身、本気で苛立っていないとこういう映画は撮れないような気がする。苛立ちをごまかさずに、まっすぐぶつけたら、狂気と紙一重のところを表現す…