2007-01-26から1日間の記事一覧

瀬々敬久 刺青 堕ちた女郎蜘蛛

谷崎原作の刺青、映画化は三度目ということで、原作まんまでやっても、もはや意味がないのは明らかで、いかに味つけしてくるか、という点を期待して観に行ったのだが、期待以上だった。カルト教団に出会い系サイトといった今日的なテーマを盛り込みつつ、本…

ベルグソン 笑い

動き、設定、言葉、いずれにおいても常識的に想定される基準とのズレや、そこからの反転が笑いを生む、という分析は単純にして的確。 それぞれ、パイソンのsilly walk、医者コント、言語遊戯なんかが典型例としてあげられるか。基本的にモリエールの喜劇をネ…

中島らも 何がおかしい

不幸にもらも氏の遺作となってしまった、笑いの理論に関する連載をまとめた本。おまけでネタ集やら対談やらもいくつかついていた。全部は読んでないが。理論面で特に目新しさを感じる部分はなかったが、笑いと恐怖の近さについて語っていたところはなるほど…