2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ラス・メイヤー 「チェリー・ハリー&ラクウェル」

ジョージ・A・ロメロ 「ゾンビ Dawn of the Dead」

おばあちゃん 追加

> 〈姥捨て〉は伝説であって事実ではない。事実の真相は、〈姥捨て〉は常に既に伝説であることとして伝承されてきたということである。では、何故、そのように伝承されるという事実が成立してきたのかと問うことができる。他方、周知のように、別の系統にお…

おばあちゃん論に関するメモ

楢山節考、松井孝典VS石原、「おばあちゃんの知恵袋」という言葉が示すもの、「コンピューターおばあちゃん」とはなにか

岡田尊氏「誇大自己症候群」

なかなか面白い本でした。言ってることは間違っていないと思うのですが、人が幼児的全能感を持ち続けるという現象を、症候群と名づけて、病気扱いし、かなり雑な方法で分類していること自体に、彼の全能感があらわれている感じがしました。まあそのあたりを…

ミシェル・ウェルベック 「ある島の可能性」

ウェルベックの小説は一応訳が出ているものは全部読んでいるのですが、今までは、BEエリス「アメリカン・サイコ」等と同様、「出てくる登場人物は全員嫌いだけど、どこかに否定しきれない、自分と共通する部分がある」ために、読むたびに嫌悪感を強く感じ…

ふくしま政美 聖マッスル

過剰なまでの筋肉描写を、早期に父親と別れて暮らすこととなった作者の来歴と関連付けて語っている論が掲載されていたが、愚の骨頂だと思う。野暮なこと言わずに黙って読んで圧倒されるべき漫画。読むとほんの少し筋トレがしたくなる。

ロバート・ロドリゲス フロム・ダスク・ティル・ドーン

途中で映画のジャンルが変わる、ってのは斬新だった。ポップコーン、ピザ、ハンバーガーをバカ食いし、コーラと酒を飲みまくる毎日を送っている趣味の悪いアメリカ人中年男性が見た悪夢をそのまま映画にしたような感じだった。バーで唐突に仲間になるベトナ…

ジョン・カーペンター エスケープ・フロム・LA

音楽、美術、衣装なども含めて全てが悪趣味という凄まじい映画でした。それでいてキッチュな感じを狙って出しているようないやらしさが微塵も感じられなかったのが素晴らしかったです。そのうち「悪趣味百科」でも傍らに置きつつ、ケツでも掻きながら再見し…

桂米朝 どうらんの幸助

文楽よりは好きかな。ただどうも基本的に上方落語よりは東京の噺家のほうがしっくりくる。幼少期は関西にいたんだが、あまり笑いの感覚は刷り込まれていないのかも。

山本英夫 殺し屋1

名越さんがブレーンで参加していると知って読んだ。1と垣原の対立はまあ露骨すぎるぐらいにSMなんだけど、ヤクザの「仁義」と同性愛的な「純愛」を対置する、という手法は、石井隆「GONIN」なんかと共鳴する部分が非常に大きいと思った。読んでるか知…

オーソン・ウェルズ 市民ケーン

いかにもアメリカ、って感じ。 パンフォーカスがどうとか言われても、今観たところでなにか衝撃があるわけでもなし。 これがいつになっても歴史上の名画、みたいな企画やるたびに三位以内にはいってくるというのは、アメリカ的な精神の病み方がよく出ている…

流れ解散と挨拶 フロイトの糸巻き機がなんたら

フロイトがよく出す喩えで、子供が母親の不在を受け入れるためにする訓練として、ヨーヨーみたいなのを見えなくなるところに投げては、手に戻すという過程をfort daだったか忘れたが、ようは「いない」、「いた」の繰り返しとして捉え、少しずつ自立していく…

ドゥルーズ シネマ 映画と自由間接話法 映画のカメラワークで、例えば人物の主観的ショットから、状況を俯瞰するショットに滑らかに繋がり、再び人物主観のショットへ戻る、と言った中で会話が続くシーンなんかが、文法的にいうと、自由間接話法に近い、とい…