2008-04-16から1日間の記事一覧

玄侑 宗久 ベラボーな生活 禅道場の「非常識」な日々

禅僧で芥川賞作家、という珍しい経歴を持つ著者が道場生活について書いたエッセイを集めたもの。かなり詳細に渡る説明があり、通読するとなんとなく道場での一年の生活がぼんやりとながらイメージできるように。 修行の最中にあっても、なかなか欲を捨てる事…

カート・ヴォネガット 国のない男

偉大なるヴォネガットの遺作エッセイ集。さらっと読めた。 様々な物語の主人公がさらされるアップダウンをグラフで表して比較する、という文章でカフカ作品をボロクソに腐していて笑えた。あえて極端な表現を使っている面もあったのは間違いないとは思うが、…

植島啓司 偶然のチカラ

名越氏なんかと親交がある宗教学者の新書。 偶然というものについて考えるときに、宗教的は発想は、偶然の運命化、という方向を取る。信仰というのはそういうものだから、だろう。おそらくは。 そういった視点からギャンブルなんかについて論じている部分は…

ファレリー兄弟 二番目のキス Fever Pitch

相変わらず安定感がある。 レッドソックスファンの細かなニュアンスはあまり理解できなかったが、それでも十分楽しめた。さすが。