2007-11-26から1日間の記事一覧

アラン・シリトー 長距離走者の孤独

春樹マラソン本の流れで読んでみました。 長距離を走る、ということに徐々に興味が涌いてきています。

ドゥーガル・ディクソン他「フューチャー・イズ・ワイルド」

人類亡き後の未来に生きる生態系を妄想するという、スケールのでかい本。 独我論とは完全に無縁の世界観が素晴らしい。個々の動物云々以前に、そもそも今温暖化がどうしたとか騒いでるけど、500万年後に氷河期来て哺乳類はほぼ全滅!とか面白すぎます。 具体…

ジャ・ジャンクー 東

画家を追ったドキュメンタリー。いまいち乗れず。 「無用」のデザイナー同様、自己の中だけで作品制作を完結させない姿勢、観察者の視点を作品に導入しているあたりが、ジャンクー自身の映画に対する発想と共鳴しているところなんでしょうが、画家のいかにも…

吉田健一 酒宴

酒に酔う内に、時間や空間の感覚が崩れていき、飲んでいる相手や、自分を含めたあらゆる人、モノの同一性が消滅し、あらゆるものが交換可能になっていく様子が、氏独特の変幻自在の文体で書かれている短編。文章の流麗さに嫉妬すると同時に強く心を動かされ…

深沢七郎 千秋楽

ビートたけしや浅草キッドの通った浅草フランス座のような、幕間に芸人や踊り子の軽い出し物があるストリップ小屋を舞台にした長編小説。どことなくヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」を思わせるような、捉えどころのない文体が、なかなか面白かったで…

今日kamipro最新号を立ち読みしたのですが、森達也氏、菊地成孔氏らが亀田問題、秋山問題を中心に、朝青龍、沢尻エリカ、安部元首相なども射程に入れつつ、「バッシング論」を展開しており、楽しく読みました。菊地さんが、秋山、亀田両者に絡めて、おそらく…