2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

17日 座禅ボーイ 二時過ぎに起きる。ネットしたりで時間を浪費し、夕方から田町へ。後輩に紹介してもらい、大学近くの寺で行われている座禅会に初参加。ZAZENデビュー。通常は30分×3のところを、はじめてということで、足の組み方や堂内での作法の説明…

16日 眠いのでいつもにもまして日本語がめちゃくちゃだ。まあいいけど。起きたら二時過ぎ。入浴、昼食などをすませているうち、気づけば三時半を回っており、一応登校したものの、授業には間に合わず。漫画を返されたり貸したり、ゼミの後輩の発表原稿を読…

トーベ・ヤンソン 誠実な詐欺師

思った以上にシャマランと似てるなーと思いつつ読んだ。終盤のカトリがマッツと無言で抱き合う場面はとてつもなく泣けた。タイトルで予想したとおりの話ではあった。構造的には、非常に分析しやすいというか、細部まで全て計算して書かれているので、細かい…

アルフレッド・ヒッチコック バルカン超特急

70年も前の映画なのに、今観ても全く古びて感じられない面白さがあった。 記憶のあいまいさにまつわる恐怖。自分が見たものを周囲の人間が冷たい表情でことごとく否定していく部分はかなりの恐さ。釣り橋効果満点の、メロドラマ展開や、終盤のアクションな…

二時過ぎに起きる。遅めの昼食。しばらくして学校へ。雑誌を借りたり、本を返したり、たまたま会った美女とお茶したり。夜は新宿ピットインへ。親戚がライブをやっていたので、家族と観に行った。非常にかっこよろしかった。家に着いた後、最終予選日本対ウ…

14日 三時前にようやく起きる。日記書いたりネットしたり。軽く食事して文芸座へ。アンゲロプロス四時間。きつかった。帰ってからはテレビ観たり。昨日に続き、起きている間中、ほぼ誰ともしゃべらず脳を刺激し続けていたためか、映画の途中あたりから、だい…

テオ・アンゲロプロス 旅芸人の記録

さすがにこういったタイプの映画で四時間、というのは自分にとっては長すぎ。まあ一応はじめからおわりまで、画面を眺めてはいたが、まるで集中を維持できなかった。ネタバレ。芸術 対 戦争に代表される、身もふたもない、圧倒的に強い「現実」の戦いがとに…

鈴木志保 船を建てる

20世紀米文学を中心として、古典、映画など多くの作品からの影響をわりと素直に出しながらも、しっかりとした独創性を持った物語を創り出している。根底にあるのは、白鯨のプロットとロードナラティヴの形式。沈みゆく船のメタファーなんかを交えつつ、行…

クロード・レヴィ・ストロース 野生の思考

誘うこと、断ること、無視すること

人を誘うのにはある程度のエネルギーが必要となる。同様に、人の誘いを断るのにも、同程度、もしくは誘う側との関係性次第では、誘う時以上のエネルギーが必要となる。誘いに対し、さほど興味が湧かなかった際に、そこでエネルギーをなるべく使わずに対応す…

小川未明 金の輪

神秘体験のようなものを描いているように読めたが、色々と心当たりがありすぎてとても恐かった。熱出して三日寝れなかったことがあったのも思い出したが、あのままあと二日ぐらい経っていたらどうなっていたことやら。

13日二時ごろ起きた。久々に一日ゆっくりした。「船を建てる」「野性の思考」を読み終え、キングオブコントを見終えた。C-1は、M1以上に審査基準をたてるのが難しいよなあ、と感じた。漫才の場合、まだある程度は形式的な制限があるから、比較も出来ないこ…

久方ぶりに転移と同一化の世界に帰還。ここ一年以上すっかり忘れていた、「怒り」の感情がふつふつと湧いてくる。ある意味これも生の実感というやつだと思うので、心ゆくまでこの怒りを満喫したい。

植島啓司 性愛奥義 官能の『カーマ・ストーラ』解読

以前、カーマストーラを読んだ際、いまいちピンとこなかったのを思い出し、手にとってみた。他の文献もところどころ参照しつつ、カーマストーラの真髄、エッセンスを現在の視点から見て、使えるかたちで取り出そうと試みている感じ。

10日 昼過ぎ起きる。夕方から池袋へ。ゼミの後輩と文芸座でゴダール二本立て。友人数人と鉢合わせ。「ウイークエンド」は個人的には今まで観たゴダール作品の中で一番好き。おそらく娯楽の要素が強いからだろうけど。二本目終了後、後輩二人と高田馬場へ。…

今のところ自分はドンファン型というよりは、カサノヴァ型だろう、という感じがする。ドンファンぶりたいカサノヴァ、というところか。

臨死!江古田ちゃん 〜2

四コマ漫画。自意識過剰であるがゆえに損をする女性を上手く描いているだけ、といえばそれまでなんだけど、細かい部分の観察力がすごいので、ところどころ、かなり笑ってしまった。あとは、なんといっても、周囲に向けられている厳しい視線が、きっちり自分…

花田清輝評論集

重要そうな順にタイトルだけ。細かくは後で。 「沙漠について」「物体主義」「やさしさという事」 「芸術のいやったらしさ」「文体の秘密」「箱の話」「スタア意識について」 「ダイダラ坊の足跡」「マリリン・モンロウ論」 「太刀先の見切り」「人生論の流…

ポー モレラ メッツエンガーシュタイン 名士の群れ 四獣一体

・モレラ いまいちピンとこなかったが、恐いことは恐かった。・メッツエンガーシュタイン モレラと結構似た構造だったかと。狂馬。よくわからんがゆえに恐かった。・名士の群れ 風刺コントみたいな感じ。今読んでもまるで古びて見えないのがすごい。・四獣一…

ジャン・リュック・ゴダール はなればなれに

他の作品でも観たことがあるような気がする、男2女1の構図。三人でカフェに行く場面が実に良かった。ぐるぐる席を替わるところと、三人で踊るところ。あとは最後のほうの銃撃場面がちゃっちい感じで笑った。 まあそんなに好きでもないが気軽に見られたので…

ジャン・リュック・ゴダール ウィークエンド

とてつもない映画だった。これぞ花田が言うところのアバンギャルド芸術の典型だろう。最初から最後まで、相反する二つの力の激しいせめぎ合いが続く。他のゴダール映画によく出てくるような、真剣に政治的なアジテーションをしたり、芸術とはなんぞや、とい…

9日 昼過ぎに起きる。学校の図書館で借りた本の内数冊が、返却期限9日だったため、仕方なく登校。たまたま会った友人とだべったり、5限に出たりで時間を使ってしまう。文芸座に行くか迷うも、だるくなってやめる。花田本から興味のある部分を適当につまみ…

花田清輝 近代の超克

若干政治的すぎる部分がきつい。ヒッチコックをボコボコに貶している文章は色々な意味で興味深かった。記憶のどこかにとどめておきたい。 「ヒッチコックの張扇」 娯楽性に徹する、無思想の作家ヒッチコックに対する激烈な批判。中でもマクガフィンが作品全…

花田清輝 もう一つの修羅

つまみ読み。 「もう一つの修羅」「ものぐさ太郎」「役の行者」の三篇が特に自分の今の興味とリンクしているかんじが。細かくは後で書く。 「もう一つの修羅」 「醒睡笑」の著者であり、落語の開祖とも言われる、安楽庵策伝論。 戦国の武将と比較しても、決…

8日 やや寝坊。二時前にようやく起床。10時間近く寝てしまった。四限出る。音楽と所有権、著作権あたりの絡みについて。輪郭線を引くことで、所有欲etcの欲望が発生してくる。音楽においてはその輪郭線はメロディである、と規定されることが多い。そこか…

ポー 告げ口心臓 眼鏡

・告げ口心臓 殺人を犯した狂人の告白、という体裁で書かれた短編。描写のリアリティが異常。狂人を実際に見たか、自分がかつて狂っていたか、そのどちらかでないと書けないレベルの強度だったような気がしたのがとても恐かった。・眼鏡 めちゃめちゃ笑った…

ルキノ・ヴィスコンティ 山猫

三時間以上の大作にもかかわらず、特に長さは感じず。 とにかく公爵の演技がすばらしい。鏡を見て落涙する場面とか、特に。 終盤の哀愁満点の表情なんかも、絶妙なかんじ。「倦怠」に陥ってしまう貴族のお話。せつない。悲しい。政治に手を出さない貴族、と…

中原昌也 映画の頭脳破壊

観ていない映画の回については飛ばした。 サッド・ヴァケイション評で、光石研が斉藤陽一郎の部屋を訪ねるシーンで、出し抜けに掛け合い漫才のようなゆるい会話がはじまり、しばらくそれが続く部分を、「ああいった唐突さを監督が信じていることが伝わってく…

エドガー・アラン・ポー モルグ街の殺人 催眠術の啓示

・モルグ街の殺人 分析的知性と、綜合的知性。帰納と演繹。両者の間を往還するダイナミズムが推理小説の面白さ、っちゅうことだろうか。結構楽しく読めたが、途中で展開が読めてしまった部分もあった。・催眠術の啓示 まったくのインチキ、という触書で書い…

7日 昼から教習所へ。再々試験。先日のKGちゃんに続き、今度はTSUJIちゃんを見かける。すごい偶然。動揺しすぎてまた落ちたかも。試験後いったん北区。スクエアでしばし読書など。夜は中目黒卓球ラウンジへ。なぜか美女二人と三人で卓球しつつ飲んだ。ここは…